「んー…痛い…」


朝起きると肩が異常に痛かった。


なんでだろう?


「えっ…?」


なんか動けない。

ん?


その前にここどこ…?

寝ぼけてて気づかなかったけど、ようやく
自分の家ではないことに気づいた。


それにしても、


「なにこれ?」


あたしをがっちり捕まえてるもの…

恐る恐る布団の中をのぞいた。



「キャーーーーッ!!!!」



こころのなかではうぎゃー。


それほど驚いてしまった。


「…んだよ…うっせぇな…」


この寝起きの悪そうな…

すっごく悪い不機嫌な人…


「翔っ!!!…なんで…」


いまさら気づいた。


この部屋は翔の部屋だったみたい。


そして何故?


「なんで服着てないのよ…」


翔は上半身裸。


そして、そして何故?


「なんで抱きついてんのよーーーーッ!」


上半身裸の翔はあたしを両手ですっぽりと包んで
寝ていた。


だから肩痛かったんだ。


きつく抱きしめすぎ…


「あ?お前が震えてたから抱きしめてやったんだよ」


はぁ?なにそれ?


「抱きしめろなんていった覚えないし。」


「へぇ~そんな事言うんだ。
自分から布団入ってきたくせにな。」


「はぁ…?」


自分から布団に入ってきた?

え?

記憶に無い…


翔に言われたことを頭の中で何度もリピートする。


思い出せ…


いったい昨日あたしになにがあったんだ…

額に指を添えて考え中。


ここから名探偵由凛の謎解きタイム…