女王様はメイド様?!①【完】

ブレーカを二人で見に行って
あげたりさげたりしたけど結局電気は付かず
真っ暗のまま…


怖かったけどだんだん暗闇にも慣れてきた。


テレビもつかないし電気も付かないこの状況。

やることがない…


暇だ。


きっとそとの電柱が雷の接触でおかしくなったんだ。

そのせいであたしたちは暇つぶしできることが
なかった。


「もう寝るか。」


「ぅん…」


翔が部屋を案内してくれた。

来客用のだれも使ってない部屋。

翔の家にはそういう部屋が何部屋もあった。

ホント、お屋敷じゃん…

「じゃ、おやすみ…」


そういって翔は自分の部屋に行った。


びっくりした。


だって翔のことだから一緒に寝るとか
いいだすかと思ったから

別々の部屋で寝るなんて予想外だった。


べ、べつに一緒に寝たかったとかじゃないん
だからね?


でも…


一人は怖かった。


やっぱり電気がつかないこのくらい部屋…
そとはザーザー雨が降り止まず、
雷の音が遠くでゴロゴロいっている。