女王様はメイド様?!①【完】



「ねぇ?大丈夫なの?」


「なに?怖いの?」


う、うん怖い…


暗いの苦手…


肝試しもすっごく怖くて嫌いだけど、


停電とかも怖い…


でも素直じゃないあたし。

「怖くない…」


なんて強がってしまう。


内心ビビりまくってんのに。


そういった瞬間…


ピカ…


一瞬窓いっぱいに黄色く光った


と、おもったら…



「きゃぁっ!」


ゴロゴロと雷が落ちた。


音がすごく近かった。


きっとこの辺に落ちたんだ。


「お前、意外と大胆だな。」


雷に驚きすぎて思わず隣の翔に抱きついてしまった。

でも、今はそんなの関係ない…


怖い…


「なぁ…あたってるんだけど…」


「し、知らない。あたってない」


もうっ!こんな時までそんなこと言わないでよっ


「やっぱ怖いのかよ…」


「怖くない。」

そういって翔から離れた。


瞬間…


ピカっ…バリバリバリ…


「きゃぁーーっっ!!!!!」


さっきよりもものすごい音を立てて雷鳴が響きわたった…