唯は時々難しい顔をして唸ったり、
あさみちゃんはあたしが隠れヲタって知ってかなり驚いた顔したりした。


それでも
ふたりは最後まで真剣にあたしの話を聞いてくれた。



話したらすこしは楽になったかも…



「それで唯は隼人様大好きって言って、
 翔くんを隼人様と勘違いして~
 隼人様~って呼んじゃったんだよね?」




「うん。そうだけど…それがなにか関係するの?」



勘違いして呼んでしまったことを
聞き返してきた唯が何を考えてるのかわからない。



「うん。それだね。それが関係大アリだよ
 それは「まずいだろ」



え?



唯の言葉を誰かがさえぎった。



あたしじゃないし…あさみちゃんでもないし…
 

あたしたちは声の主の方を一斉に見た。
                             

「うっわひーくん!急になに?」



そこにいた誰かは輝くんだった。
もしかして…



話聞かれてた?



「まさか由凛がオタクだとはねぇ…」


うっわおもいっきり聞かれてたじゃん。



「そんな言い方やめて。」



唯があたしのかわりに反論してくれた。


よりによって輝くんにバレるなんて…


あたしの過去のトラウマを作った張本人。


もうたのむから傷口に塩を塗らないでほしい。



もう塩って言うより唐辛子塗られてる気分かも。




今は別に輝くんに恋心とかないから別に
嫌われても傷ついたりしない。




最近、秘密バレすぎじゃない?



翔やあさみちゃんや輝くん…


あさみちゃんはすごくいい子だし口堅そうだから
いいけど…

残りの二人は…厄介だ。


すっごく…


ものすっごく厄介だ。