「…だれ?」


  絶句。


目の前の鏡に映っているのは目がぷっくり腫れて
赤い目…ぱんぱんな顔…



だれ…?!


一瞬そう思ったけど、

それは紛れもなくあたしの姿だった。




最悪。




ますます学校行きたくない…


あたしはもともと目は
パッチリしてるほうじゃないけど、
ここまで酷くない。



こんな顔になったのって小学校5年生以来だ…
あの時は輝くんの言葉にショックを受けてこんなふうになったんだっけ。



しっかし…酷い顔だなぁ。


唯とかあさみちゃんこれみてどう思うんだろ。
みんなに会いたくないな…



どうみても泣き腫らしました!みたいな顔だし…


そっか…お母さんあたしのこの顔見て泣いたこと
わかったんだ…


そりゃあ誰だってこんな顔みればわかるよね。



あたしは重い足をひきづりながら学校へ行った。


「おはよう」


「おっはよう~♪ってえっ?!」



予想通りのリアクション。




「そうしたのその顔…昨日なんかあった?
 ってかあったんだよね?なにがあったの? 」



「大丈夫ですか?嫌なら無理して話さなくても…」


いきなり質問攻めにあった。


予想通りの展開。



わからないことだらけでどうしていいかわからなくて
一睡もできなかったから二人の意見を聞きたかった。



「昨日……」



だから昨日の出来事を一部始終二人に話した。