ピピピピッ…ピピピピッ…




あぁもう朝か…

一睡もできなくて起きたまま目覚ましを止めた。

気づけば夜が明けてて
部屋にはカーテンの隙間から朝日差し込んいた。


「学校行きたくないな」


それがあたしの本音。



でもそんな事いえなくて…
そんなことできなくて…




いつものように朝食を食べた。


「なに?」



「………」



さっきからジロジロとあたしを見てくるお母さんに
ちょっとイライラしながら聞いた。



「だからなに?」


口をもごもごしてしゃべりそうになかったから
もう一度聞いた。





「いやぁ…だから…そのね…
久しぶりだなぁって…ふふっ 」




は?なにが?ますます意味不明…
しかもふふってなに?



そんなあたしの心中を察してか
お母さんは続けて言った。



「由凛が泣いたり怒ったり
 感情を表にだすなんて
 久しぶりだから…何かあったら
   お母さんに相談してね?」



いつでも相談に乗るからっ 特に恋系はね?



なんてウィンクしながら言ってきた。




ふつうは何歳だよってツッコミ入れるとこだけど
そういう気分じゃなかった。



それより…



あたしってそんなに感情出てなかったの?



まぁたしかに
人前で泣くことなんかそんなに無かったけど…



って




なんでお母さん
あたしが泣いたこと知ってるんだろう?




疑問を抱きながら顔を洗いに洗面所へ向かった。