そいつはオレと目が合って


びっくりしたのか、あとから来た友達と


急ぎ足で言ってしまった。



あいつ名前なんていうんだろう?


学年は?


すごく気になった。



だってあんな整った顔した奴…

あんな綺麗な奴見たことねぇ。


気になりながらもとりあえず


オレに集る野次馬たちを巻いて

職員室に行った。


軽くこれから世話になる担任に
学校についての説明とかいろいろ聞かされた。

はっきり言って…疲れた。


担任、いちいち話しが長すぎる。


軽く3分あれば話せそうなことを膨らまして


15分も話しやがった。


不満なことがかなりあったけど


長くて疲れる話のあとに



担任と一緒に自分のクラスに行った。



あ、……
 


そこにはさっき見た美人過ぎる女がいた。


そいつはなぜか自分のほっぺたをつまんでいた。

なにしてんだ?

美人だけど…その顔結構やばいよ?



そんなわけのわからない行動をオレは無視し、


担任の紹介のあとに続いて自己紹介をした。



 担任に言われたとおり


  窓側の席に座った。


   あの女の隣に。


へぇ~


こいつ岡本由凛って言うんだ。


オレは美人過ぎる女の
机の名前をみた。


岡本由凛ねぇ~

なんか気ィ強そうだな。

名前どおり凛としてんな。


気になるあいつ…


岡本由凛に話しかけた。



「これからよろしく岡本さん」


いつもの王子スマイルで。



大抵の女はおれがこうやってはなすと


顔を赤くして照れながら「///っよろしく」


って言うんだよな…


おれの偽りのつくり笑顔にだまされて、な。


女って笑顔に弱いよな。


すぐ笑いかけただけで喜ぶし。




でもあいつはオレの予想もしない態度だった。