女王様はメイド様?!①【完】

恥ずかしくなったあたしは資料室前に輝くんを残し
下駄箱に行った。

「はぁ…はぁ…もう一体なんなのよ」


「遅い」

なぜかそこには不機嫌な翔がいた


…そっか一応帰る約束してたんだっけ……


いろいろごたごた続いて忘れてた。


「ごめん」



なんか謝っとかないといけない雰囲気だったから
素直に謝った。


そんな心のこもっていないあたしの謝罪がよけいに
気にさわったのか
翔は眉間のしわをよりいっそうに強め
あたしの手を握って歩き始めた。




何でいつも帰るとき手をつないでるんだろう…?

まぁ……いっか



いいのかよっ!

心の中でノリツッコミするあたし。

頑張ねぇ~心のあたし。