気がつけば見覚えのある家。



豪邸です。



翔の家に来ていた。



この前と同様あたしに有無言わせず無言ですたすたとひぱって連れ込んだ。



そのまままっすぐ向かった先は……








白と黒で統一された、
ものが少なくキレイに片付いた部屋だった…



そう、お察しのとおりあたしたちは翔の部屋に来た。


部屋に入った瞬間、



ドンっ





あたしは本日2度目


あたしの許可なく押し倒されていました。


最近、押し倒されすぎじゃない?




「あいつ、おまえの…なんだよ」


なんてこんな態勢で言うもんだから
呆れるよ。



「翔には…関係ない……」


ってそっけない態度をとるあたしは可愛くない。

せっかく翔が助けてくれたのに。

お礼さえ素直にいえないんだから。


「ある。言え」


いつになく真剣なまなざしであたしを見てくる。



でもそれがどこか切なくて寂しそうな顔にみえた。



そんな見たこともない翔の顔をみて

話さなきゃいけない…




そう思った





あたしはさっきのいきさつ


あたしの過去…


すべてを翔にはなした。