先輩達は何も思わないのだろうか。 「いや~新人良い奴だな。」 「俺助けられた~」 思わないみたいだ。 「はぁ~…。」 夜中、帰路につく俺。 とにかく稼いだ俺は、今ではちょっと家賃高めのマンション暮らし。 高校中退して親に見放されて、地元の九州から上京してきた。 道端で彷徨ってるのを祥也さんに拾われ今に至る。 地元では名の知れた不良だった。 ダチと色々やってたな…。 別に地元が恋しい訳じゃない。 「久々に喧嘩してぇな。」 そんな事を思ったんだ。