あたしは、稜君を好きになってよかったと思う。 ――― ―――――― 「もう大丈夫だよ…。」 「本当か? 無理ならいいんだけど…。」 「ううん。大丈夫…。」 本当はまだ恐い。 新君にあったらどうしようとか考えちゃう。 だけど稜君が側にいるから…。 「瞼腫れてる。」 「えっ嘘!?」 「メイクはギリギリセーフ。」 ウォータータイプでよかった…。 「はぁ…ムカつく。」 「え……。」 「新の奴、たくさん泣かせやがった。」 「稜君…。」 「もう1発殴りゃよかった。」 それはどうかと…。