今年もサボろっかな…。
面倒いんだよな、学園祭とか。
屋上でサボってた方が断然まし。
「…う、稜!!」
「あ?」
「ちょっと聞いてるの…。」
「聞いてねぇ。」
「もう…。」
隣りを歩く霞は、ウザいくらい喋る。
俺が朝弱いの知ってんだろ…。
「稜!」
「あ?…酒田か…。」
「ちょっといいか…。」
深刻そうな目をする酒田。
こいつがこんなに真面目な顔するって事は…。
「やっぱアイツか。」
「あぁ。間違いねぇ。」
俺を襲った奴等の黒幕…。
「新……。」
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