――― ―――――…‥ 唇に当たる冷たい感触。 口の中に溢れる水。 「ん……」 唇が離されると同時に、あたしの目も開き出す。 「ちゃんと飲み込め…。」 そう稜君の声が聞こえる。 「………っ!?」 意識が確実に戻り、頭が働き出す。 く、口移しっ!! あたしは稜君に薬を飲まされたんだ…。 「大丈夫か?」 「うううう、うんっ!!」 「そんなに慌てるな。熱がぶり返す。」 「はい……。」 あたし熱出たんだ…。 もう恥かしい~…。