「霞ちゃん……。」

「ん?」

「メイク…教えてください…。」

「いいよ!」



やっと百合もメイクする気になったかぁ~。



うんうん。



「じゃ今からあたしん家行こう!!」

「え!今から!?」

「そうよ。夏休み中に色んな事教えてあげる。」

「あ、ありがと。」



百合がこんな事言うのって、稜の影響だよね?



じゃなきゃ絶対言わないもん。



あたし達は学校近くの喫茶店を出た。



「稜君…いるの…?」

「稜は学校。酒田君が補習組だから付き添い~」

「そっか…。」



百合ってこんなに稜が好きだったんだ…。