「つーか朔真は彼女いねぇの?」

「ん…作る気ない。」

「何で?」

「ホストがいいから。ホストが楽しいから。彼女とか作る暇がないから。」

「ふーん。まぁ頑張れよ。」



稜はさらさらキャバ嬢続ける気はないみたいだ。



人それぞれだしな。



「ユリちゃんとデートしないの?」

「面倒い。」

「遊園地にでも行けば?夏なら夜は花火でもあがってるかもよ。」

「…気が向いたらな。」



何か稜の雰囲気はかた寄りがたいけど、実際はそんな事ないみたいだ。



「つーか暑い。」

「夏だからな。」



本格的な夏が始まる。