「あ、ユリちゃん。」 「こんにちはサクマ君。」 店の前でユリちゃんと会った。 「ユリちゃんはどう?No.1、キープ出来そう?」 「いや…。わからないですよ。」 「やっぱリョウ?」 「あ~…はい…。」 そうか。 アイツ売れそうな顔してるもんな。 「お互い頑張ろう。」 「ですね。」 俺とユリちゃんはその場を離れた。 中に入ると他のホストはピリピリしてる。 そりゃそうだ。 順位次第で、店に飾ってある写真の大きさも違う。 全てが順位で変わる。 ――そしてその時がやってきた。