「痛ぁ〜」


痛ぁ〜
もうこんなとこで尻餅つくなんて、今日はついてないな…


「すまない、大丈夫かい?」


んっ?
今、声が聞こえたような?

低くて大人の男性のような声が…



そうだ私、人にぶつかっちゃったんだ!



「あの、すいません、私急いでてつい、止まるの忘れてて…」


顔あげるとそこにはしゃがんで私の顔を覗きこんでいる、少し長い黒髪の眼鏡をかけた男性がいた。


「そうだっのか、急に飛び出してきたからびっくりしたよ」