「おまえが俺のこと嫌いになるまで絶対外すなよ」


例え日菜琉が俺を嫌いになっても、俺は好きで居続ける



俺がそうやって言うより早く、



「だったら一生外せないよ。善雅くんがわたしのこと嫌いになってもずっと好きだもん」



頬を赤らめた日菜琉が満面の笑顔で言うから。
思わず言いそびれてしまう。



なんつーか。
キマらねぇな、俺って……。
改めて口ベタだなって自己嫌悪。



「あのさ」


「うんっ?」


「……俺もずっと好きだから」



結局こんな一言を言うのが精一杯で。


多分今の俺、日菜琉に負けないくらい赤くなってる自信がある……。



「うん。……ずっと一緒に居てね」



小さく頷いて囁いた日菜琉が俺の左手に指を絡めて、キュッと遠慮がちに体をくっつけた。




三ヶ月目のジンクスにハマりそうだったのは事実だけど……。

おかげで絆が深まったのも確かだと思う。



日菜琉を抱き締め返しながら思ったのは、やっぱり俺らの定位置はここってこと。



だから改めて誓っとく。

俺にしか出来ない、普通の恋愛以上に日菜琉を大事にし続ける。



……この指環がある限りずっと。