「なんて言っといたら今までの女遊びがチャラになるなんて思ったら大間違いなんだけど」


「んなこと言ってないだろっ」



こう言って俺をガンガンに睨みつけるのは、日菜琉の親友の相沢 芹華。


言うまでもなく。
日菜琉の保護者を自負するコイツに目の仇にされてる。



……まぁ、俺の過去も日菜琉を邪険に扱ってたことも知ってれば当然か。



「確かにムシが良いよね。自分は散々日菜琉ちゃんを傷付けた癖に」



向かいあって睨み合う相沢の隣で、爽やかに笑いながら俺を虐めるのが親友の紘也。



俺がレベル上げから足を洗ったことは喜んでるらしいけど……。



日菜琉が絡めば別。
俺の親友でありながら100パーセントで日菜琉の味方に寝返る。



理由はもちろん、相沢に同じ。