運ばれてきた料理はどれも、上品な上に美味しくて女の子らしからず、勢いよく完食してしまった。
ナプキンで口を拭っていると、先生の視線を感じた。
目が合うと彼はいつものように、にこりと笑う。
「え、えっとすみません。あまりに美味しかったもので、つい、ぱくぱくと食べてしまいました...。」
すると、先生はまた笑みをこぼす。
「謝る必要ないよ。気に入ってもらえたようで安心した。...みいがあまりに可愛いから見とれちゃった。」
「え!?か、かわ!?」
「うん。小動物みたいな食べ方だなって。」
「え?小動物...」
小動物とは何だか複雑な気分。
よほど表情に出ていたのか、先生はまた笑った。
「みい、」
「!!」
先生の手が私の頬をなでる。
先生が触れた部分から熱をもっていくのがわかる。
視線が、ぶつかる。


