『心晴、黙ってたら分からない』 『私だって分からない もう、全て分からない』 リビングで向かい合わせに座った お兄ちゃんと私に和やかな雰囲気はない 静かな息苦しい空間に 思う事は 隼人を失った ただそれだけ いつも、そうだった 私は失ってその大切さに気づく 失ってはじめて 自分はこんなにも隼人が好きだったのだと改めて気づいた なぜ言ってあげられなかったんだろ。 『愛してる』と、 その一言で 一言だけで充分だった 今更、溢れていく想いは 言葉にならず涙として流れてゆく