そんな言葉が胸にズキズキと染みこんでくる。


もう止められない。

あの2人の中で確実に動き出した何かを、誰も止められない。

俺はそう感じた。
 



美紀は相変わらず花火に集中している様子で、

あの2人のことには何も気づいていないようだった。

もちろんこんな俺の心の内も美紀は気づいていない。


それが唯一の救いだったー。