美紀の声に気づいた2人が俺たちのほうへやって来る。 「こんばんは! びっくりしたぁ」 「凛ちゃん、俊介くん。何してるのよ」 浴衣姿の凛。 その姿に一瞬見とれてしまう自分がいる。 だけど俺はすぐに冷静になって、俊介を睨んだ。 「何してんの?」 「…あ! 誤解すんなよ、2人とも。凛とはさっき偶然会って」 俊介が慌てたように俺と美紀のほうを見る。 「ホントかよ」