天使が舞い降りた。



同じこと美紀にも言われたこと、あるよな。

ピアノ弾いてる潤くんが好き、すごいセクシーだって。

まだ付き合う前にからかい半分で言われたっけ。


「でも結局は凛ちゃん、俊にメロメロだよな?」

俺は冗談ぽくそう言い、熟睡してる俊介を指さした。

「あーあ! せっかくのイケメンが台無し。なんて顔で寝てんだ、あいつは」
 
俺は俊介に毛布を掛ける。

凛もその様子を微笑みながら見つめていた。

「大好きで…。もしも俊介さんが自分だけの為に歌ってくれたらどんなに幸せだろー、って。そんな夢みたいなこといつも考えてました」

「…」
 
凛のその言葉に、俺は少しだけ心に引っかかる感情を覚える。

「…なーんて! 乙女ちっくな妄想です」