天使が舞い降りた。


初めての出来事に少し気まずさを感じながら、俺は言葉を探す。


「…凛ちゃんは毎晩1人なの?」
 
母親と2人暮らしで、その母親も夜は仕事だって聞いた。

「はい。母は仕事でいないから週の半分くらいは1人」

「1人じゃ何かと不安だろ。夜なんて」

「もう慣れましたよ。小さい頃からですもん」
 
少し寂しそうに微笑む凛。

「中学の頃とかは夜1人でいるのがたまらなく怖かったりして。遊び歩いてたりしたけど、今はもう大丈夫です」

「そう」

「美紀ちゃんと会って私、少し変わったんです。同時にSKYの音楽を知って、毎晩聴いて励まされて」
 
直接そんな風に言われる機会はあまりないから、少しだけ恥ずかしくもあり嬉しい気持ちになる。