悔しさで一杯だったんだと思う。 今でもあの頃の美紀の顔が思い浮かんでくるー。 付き合い始めだった俺は、気の効いた言葉さえ掛けてあげられなかったな。 教師の道を諦めた美紀は、実家のパン屋さんを手伝い始めた。 そしてやがて俺と同棲するようになり、今では妻同然の存在。 「もう3年、かぁ…」 昔を思い出したのか、切ない表情になる美紀。 俺はその手をギュッと握ったー。 ・ ・ ・ 「…カット! お疲れ様でーす!」