「これ、美紀から渡しといてって頼まれた」
「美紀ちゃんが?」
「ん。中身は何だか分かんないけど。あとこれは俺から」
俺は来月発売予定のCDを取り出す。
タイトルは『ANGEL』。
「これ、もしかして来月発売の? 潤一さんがピアノで弾いてくれた…」
凛は驚いたようにそのCDを受け取る。
「そう。久しぶりに、自分の気持ちを書いた曲」
「え…」
「まあ、じっくり聞いてみてよ」
「ありがとうございます、嬉しい」
凛を想って作った曲だから、1番に凛に聴いてほしかった。
…空想だらけだった俺の世界に、突然現れた天使に。

