「…それにしても、ちょっと怪しいですよ? 潤一さん」
凛が俺の格好を見て、ニヤニヤ笑う。
俺はマスコミを恐れて完全変装。
普段ほとんど被らない帽子と、サングラス。
同じく普段はあまり着ないスーツで空港へとやって来た。
とはいえ怪しい、とまで言われると多少は凹む。
「ま、これくらいしとけば気づかれないかと」
凛はまだニコニコと笑っている。
「…ごめんなさい、この間は。まさか撮られてるなんて」
「油断もスキもねーよな、ほんと」
「大丈夫で、はないですよね」
「まあ、その辺は上手く誤魔化すから。凛ちゃんは心配しないの」
俺は不安げな顔をする凛の頭を軽く叩いた。
「あと~」

