「…」 「だけどさ、お前色に染まったあの子を抱く勇気なんて俺にはなかった」 「潤…」 「ほんと賢治の言う通りだな、俺達。大人気ない」 「ああ、そうだな」 だけど、凛はそれくらい眩しくて。 俺達の前に舞い降りた天使だったんだー。 「凛ちゃん、留学するんだって」 「そう、か」 「驚かないの?」 「前に、そんなこと言ってたから」 「必死で前に進もうとしてる。あの子は強いよな」 「俺もさ。進まなきゃ、いけないんだよな」 俊介はそういって紙を握りつぶした。