『…曲作りって、こんなに楽しかったっけ?』 ずっと忘れていた感覚を俺は取り戻したんだ。 確か学生時代は、同じように自分の実体験や気持を詩にぶつけていたよなー。 「音、出してください」 いつの間にか目を覚ました凛が、俺の所へ歩み寄る。 「起きてたの?」 「さっき。おはようございます」 「おはよ。今日はライブで新曲披露なのよ。ライブでピアノって久しぶりで緊張!」 「ちょっと聴いててもいいですか?」 「…ん」