その顔はやっぱりまだあどけなくて、俺はフッと微笑んでしまう。
「5歳児の寝顔だな、こりゃ」
俺は微笑みながらコーヒーを入れて、ピアノの椅子に座わった。
まだ寝ている凛を気にして、音を出さないようにイメージトレーニングを始める。
明日のライブでは久しぶりにピアノ演奏をすることになっていた。
新曲はピアノベースのバラード。
今が自分達のピークだって、自分も周囲もよく分かってる。
だからこそ、もっとロック調な曲で勝負するべき、
スタッフは最後までそう言っていたけど…。
でも 自分が今 表現したいものはこれなんだと思う。

