天使が舞い降りた。

 
俺の腕を掴む凛の指の力がより強くなる。

振り解けないほどに。


「忘れたい。忘れられ、るかな…?」


目の前にいる凛の頬に涙が伝わる。

俺はその頬にゆっくりと触れた。

そしてその涙を拭う。


「…忘れさせて」
 
凛はそう言って、ゆっくりと瞳を閉じる。
 



…愛しくて愛しくて、たまらない。
 
俺は全ての糸が吹っ切れたように、凛の唇を奪った。