天使が舞い降りた。


「そんなこと凛ちゃんは気にしなくていい」

「だけど…」
 
「俺たちの事情だから」

「…」


凜はしばらくして、ゆっくりと口を開いた。

「私も今日、俊介さんとサヨナラしてきました」

「…!」
 
凛の口から出た予想外の言葉に、俺は思わず立ち上がる。


「私、分かったんです。俊介さんには奥さんとタクヤくんが必要なんです。私、敵いませんよ」

「凛ちゃん…」

「私から言いました。この通り、お酒の力は借りちゃいましたけど。きっと私から離れなきゃダラダラと続いちゃうから。誰も幸せにならない恋愛、もう終わらせなきゃって」