・ ・ ・ 美紀が家を出ていって半月。 半分の荷物がなくなった部屋は、驚くくらい殺風景なものだった。 多分、半分以上…。 俺は音楽以外のものに興味がないから、残ったものは最低限の家具とピアノとギターたちだけ。 俺はそんな部屋の端っこにあるピアノの椅子に座り、仕上がったばかりの曲を奏で始める。 気持ちの整理がついたことで、行き詰っていた曲作りも少しずつ進み始めていた。