「大丈夫。ちょっと苦しいだけ。いつものことだから…」 苦しそうにそう言う美紀。 だけど明らかに尋常じゃない。 見るからに息が上がってきている。 「美紀!」 ハァハァと苦しそうに呼吸をする美紀を抱き寄せた。 「美紀! すぐ救急車呼ぶから…!」 俺は朦朧とする美紀の体を抱えたまま、携帯を取り出したー。