「奏ー!!帰るぞー!!」


「あっ、うん!!ちょっと待ってー!」


「誰?」


「クラスの男子。」


「だから、それが誰だ?って聞いてるんですよ。」


「えっと、大田.....だっけ?」


「奏って呼ばれてるんだ?」


「うん。なんかよく分かんないけど、いつの間にか誰かさんみたいに。」


「よくわかんないヤツと帰るんだ?」


「『一緒に帰ろう』って言われたからね。」


「ふーん。」


「じゃぁね、湊。」


鞄を持って帰ろうとしたとき

グイッッ

「ふぇ!?」

いきなり抱き寄せられて変な声が出る

「じゃぁさ、」

「ん?」

「今度俺と一緒に帰ろう?」

「は?」

「じゃぁな。」

「ちょっと、湊!」

「ばいば~い♪」

………勝手なヤツ。。





それから家に着くまでは大田とは一言も話さなかった。

というよりフッた。

いきなりコクられてもねぇ

湊のヤツ。イジメかよ・・・・。

「はぁー↓↓」

考えるだけで疲れる・・・・・。