君が必要とする限り



――お父さん。
私はもうすぐ、お父さんの恨みを晴らしに行きます。


お父さんが苦しんだぶん、
私が仇を討ちに行くからね――



お父さんと2人で撮った写真。
これは、私の誕生日の2日前だった。


お父さんは、私の誕生日に死んだ。


だから、だからお父さんは、
「今年は早めの誕生日にしよう。お父さん、当日はどうしても忙しくて。ごめんな。」


そう言ったんだね?


まさかあんなあっさりと、
私の前から消えちゃうなんて
思わなかった。


貸倉庫で自殺を図ったお父さんの姿は、
あまりに無残で、見せられないと言われた。


だから私の頭の中は、
瞳の裏に浮かぶのは、


笑った顔しか、ない。