「ふざけないでよ!!なんでそんなに平気でいられるの!?」


大声を出す。


「自分が急いでたら、他に誰かを殺してもいいの!?」


「そうわけじゃないけど、仕方なかったんだよ。」


言いわけ?このごにおよんで?


「何が!?何が仕方無かったの!?最悪!!」



「落ちつけ。なんか怒ってるみたいだけど、そんなに一方的に言われてちゃ俺もキレるよ。」


黒木の表情が変わった。


冷たい目で、私を睨んでる。


でも、引かない。こんな奴に負けてたまるか。



「キレる?意味わかんない。悪いことしたのどっち!?」




「俺だけど?」


この反省の色のない表情。


「いい加減にしてよ!!」





私の怒りがピークに達した時だった・・・



ガラッ。



教室のドアが開いた。


「おーい。お前らなにケンカしてんだ?」


「すいませーん。」



また、黒木の表情が変わった。


というか、元の明るい顔に戻った。


「もう、いいから教室入れ。」



「マジ?ラッキー☆」



笑顔の彼は、さっきとは別人。