まいちゃんはまた、下を向いてしまった・・・。


なんとなく・・・わかってた。



そうじゃないかって・・・。




「誰?」って言われた時から・・・・。




でも、正面向かって言われると
たえられない。





「やだよ・・・・。」




こんな我がまま、通るハズもないのに・・・。




我がままというか、
自分に言い聞かせてる言葉・・・・。






私は、言い続けた。



まいちゃんは顔をあげてくれない。




また、ポロポロと・・・涙が。





「・・・・っう・・ひっく・・」






あの時、一人で行かせてしまったから。


私も、ついて行ってれば・・・・




悔しくて・・・・








ただ、悔しくて・・・・





認めたくない・・・


リョウが・・・・

記憶を失う・・・。





あんなに、一緒にいたのに。



もう、何も覚えてないんだね・・・?







いつもとなんのかわりばえのない、
とある水曜日。




私大好きな人は・・・・






私を・・・忘れてしまった。



もう、彼の記憶に私は・・いない・・。