理知と純のお友達が帰ってしばらく
すると家の電話が鳴った。


「もしもし」


「もしもし、流?」


「うん。どうしたの??」


電話の相手はお母さんだった。


こっちに引っ越してきてからお母さん
から掛かってきたのは初めてだった。


「あのね徹が、今日からそっちに
住む事になったの!!」


徹が??


徹って言うのは結構歳の離れた、いとこ。


今、高校3年生。


「はぁ??まぁ、いいけど…何で?」


「あのね…実は、藍たち…離婚したんだって。」


藍っていうのはお母さんの妹で徹のお母さん。


「離婚…」


「まぁ、そういうことだから!!よろしくね」


「わかったよ…」


「だけど!!あんまり、
徹に聞かない方がいいと思うわ。」


「うん。…じゃーね。」