喫茶店






 勇気を出して聞いてみることにした。


「あの…名前…」


「えっ!?俺言ってなかった!?」


 こくりと頷く。


 だってあたしの電話帳にカフェラテくんで入ってる。


「あー。俺は遠藤春樹です」


「えんどうはるき…」


「うん」


 またにっこりと笑顔を見せる。


 それと同時にきゅんとする。


 一か月ぶりなのに…


 そんなことを考えていたら家が見えてきた。


 初めてバイト先から家が遠ければいいのに、と思った。


「あの…そこが家なんで…」


「ホントに?」


「はい。じゃあ…」


 こんな夢の時間も終わり…


 これからどうするんだろう…


「菜緒ちゃんは今日から夏休みなんだよね?」


 唐突に遠藤さんがいった。