「見て!夜景が奇麗」




沈黙を破るように
あたしは声を上げた。




「ほんとだな」
「うち見えるかな?」
「んなわけねぇだろ」
「さすがにね」
「…。」
「…。」




な、なんで!?
この沈黙なんなの?





それとも篤希ほんとに疲れちゃった?
…歩き回らせちゃったし。
さすがに疲れるよね。



あたしも後悔してるし。




「もうすぐ天辺だぞ」
「ほんとだ」





夜景は奇麗だけど、
あたしたちは輝いてない。




密室だからかな?
なんか息苦しいし…緊張する//