君に恋することⅠ-未来-

「お前こそ誰だよ」
「彼氏なんだけど」
「…お前彼氏いたの?」
「…だから翔真くんとは友達だって」
「…ッチ」





慌てる様子も見せず、
男は団体へと戻った。





「なに?ナンパ?」
「…。」






“あの人に襲われたんだ”
そう言ったら篤希は間違いなく殴りにいく。





「素直に言えって」
「…襲われた時の…男」
「は?」





時が感じた…そう思った。





ギュッと目を瞑り
この静けさを感じていた。




「…次どこ行く?」
「ぇ…」





篤希?
殴り行かないのかな?