君に恋することⅠ-未来-

「また襲ってほしい?」
「やめてっ」
「いつがいいかな?」
「…やめ、て」
「お前…翔真のなんなの?」
「…え?」





翔真…ってあの翔真くん?




「翔真に彼女いんの知ってんだろ?」
「…知らない」
「舐めてんじゃねぇぞ?」
「知らないもん!」
「翔真の彼女から頼まれてんだよ」
「ぇ…」
「お前を襲えってな」





あたしを見下ろす暗い瞳は
あの日と変わってない。




その瞳から逸らせないのはなぜ?





「翔真くんとは友達だよ」
「信じるとでも思ってんの?」
「じゃどうしたら信じるの?」
「させてくれたら信じるかもね」
「…そんなの「誰お前」」





後ろには篤希が
怖い目つきで立っていた。