教室のドアを開けて
あたしは目を疑った…。





「な…んで?」



誰もいないと思っていた教室には…
大スキな人がいた。




「…篤希」




静かに近寄り、
うつ伏せで寝ている篤希にそっと触れる。





「スキだよ…篤希」
「…。」




寝てるんだ…。
でもなんで?
待っててくれたのかな。





「スキって言ってよ」
「…嫌」
「なんで?…って篤希!?」




すると篤希は
大きく背伸びをして、
あたしを見上げた。