開いた口がふさがらないままのあたしに、先輩が得意気に言う。


「ようこそ!告白練習部こと“コクレン部”へ♪ 改めまして、俺は2年3組、高瀬康介です。ちぃーちゃんの入部、心より歓迎いたしますッ!」





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「あ。ちなみに部員は、まだ俺とちぃーちゃんだけだから!頑張って部員増やしていこーねッ!!」















こんなことって。

こんなバカなことって・・・・吉岡千景、一生の不覚だ。


先輩がニコニコ笑いながらずいっと右手を差し出し、握手を求めてきても、あたしはなかなか、その手を取ることができなかった。

てか2人って・・・・。

あたし、とんでもない人に部活に誘われちゃった!!