「えっ、いいの!? ちぃーちゃんやっさし〜!! そう言ってくれるんじゃないかと思ってたよ〜。ちぃーちゃん大好きッ♪」


すると、先輩はこの有様。

先輩に大好きだと言われても、ぶっちゃけちっとも嬉しくない。

もっと言うと、大迷惑。


自分のペースが最優先というか、能天気というか、ただのおちゃらけたアホというか・・・・。

このマイペース男に巻き込まれまいとしているのに、どうしてかうまく線引きができない。

そして、そんな自分が情けない。


でも、どうせこれっきり。

そう気持ちを入れ換えて、はしゃぐおちゃらけ男に質問を投げる。

“よっしー”だの“おっきー”だの、そんなあだ名の話で時間をムダにするわけにはいかない。


「で、先輩の話ってなんですか? あたしに何をしてほしいの」


そう言うと、今までのおちゃらけっぷりから一変。

先輩は、突如目をキラキラ輝かせながら話しだした。


「お昼休みにさ、部活案内の掲示板を友だちと見てたでしょ? あと、フッたのフッてないだの、そんな話もしてたよねぇ?」