妄想な彼女



『もう…忘れてください。

もし、アナタの心に私がいるなら…


…っ

心の底から忘れてしまってください…』


俺の手を握り、切ない表情の演技を見て、自分との演技の差に衝撃を受ける


立ち去ろうとする樹理の手を握る


台本通りにバッと握る


『…っ忘れられるわけないっ!
僕だって樹理を忘れるコトガ出来レバ…と何度も思ったっ!
君もソウダロっ!?』


『……っ!』


『僕の気持ちはカワラナイ。


キミヲアイシテイル…』


……っ!!


バンッ


「な、なつ…めさん?」


俺は持っていた台本を床に叩きつけた