妄想な彼女



―トントン


ドアを叩く音が聞こえたと同時にガチャと扉が開く


「うふ☆お邪魔だったかしら?」

顔を出したのは円城の母親


「「全然」」


声が見事に被ったし

「なんだ~☆面白くないわぁ。」


どうやら円城は母親似らしい


「棗くんだっけぇ~?
いやぁ~イケメンね☆」

「美那…それ、さっきも同じこと言ってた」

美那とは円城母のこと

お前、親を呼び捨てかよ。…って言ったら

え?おかしいですか?って真剣な顔で返された


「あっらぁ~☆そうだったかしらぁ?」

「うん。」

「…でもさ。ホントに彼氏じゃないの?」


俺の顔をじっと見て呟く


「いや、本当に…本当に違いますから。」


俺は右手を前に出し否定すると美那さん(そう呼べと言われた)は口を尖らせた


やっぱ親子だ。そっくり…