妄想な彼女



――30分後


「終わった!!」

バンッ!


「…っ!びくったぁ…」

静かな図書室内でうとうとしていた俺は円城の叫び声と机を叩く音で飛び起きた


「完成しましたっ!見てください棗サン!」


満面の笑みでルーズリーフのノートを俺に渡す

表紙のページには『市内演劇大会台本(仮)』と書いていた


「…ってか、早っっ!
30分しか経ってねぇだろ?」

「まだ題名は決めてないんですけどねっ!」


会話が噛み合ってねぇ


「さぁっ!戻りましょう!
あ。その前に」


ドカッ


ん?なにこれ?

円城は大量の本を俺に渡す


「片付けるの手伝ってくださ~い。」


はぁっ?


机を見るとそこには50冊くらいの大量の本


…まじで?